中学合唱祭

合唱祭の紹介文です。

執筆者 Y.K.

1.合唱祭について

本校の合唱祭は開校以来、中学校でのみ行われてきた行事です。各学年で1つ学年課題曲が決められ、音楽の授業を通して練習が始まります。11月頃にはクラス曲も決まり、授業外でも昼休みや放課後を使って練習するクラスも見受けられ始めます。本番が近づく2月上旬頃になると、ピアノの練習の音や生徒たちの歌声が中学ホールいっぱいに響いています。合唱祭当日は1限から6限まで学年ごとに講堂で発表を行い、審査の後に総合優勝と準優勝のクラスが決められます。クラス発表の後には学年全体で課題曲を歌い、合唱祭の終了です。風邪やインフルエンザの流行りやすい寒い時期での開催ですが、合唱祭はクラス一丸となって練習に励むことができ、団結力と地道な練習の大切さを実感できる大変重要な行事となっています。

2.コロナ禍の合唱祭

2020年の明けに流行り出した新型コロナウィルスの影響で、2020年、2021年度の合唱祭は中止という形になってしまいましたが、2022年度は色々と規制を掛けた中で合唱祭を開催することができました。学年課題曲は通常通り新学期が始まってすぐに決定され、音楽の授業では練習が始まりました。しかしコロナ以前とは違い、感染予防のため、放課後や昼休みを使った練習やピアノの周りを大人数で取り囲んで歌うことができなくなってしまいました。さらに、芸術選択別の授業が始まった中学3年生は、授業外での練習時間の確保が難しいという理由で、例年であれば音楽選択者と美術選択者の全員で行なっていたクラス発表も、音楽選択者のみでの発表という形になってしまいました。マスク着用や間隔を空けてでの練習の厳しさに直面した場面も多々あったようですが、なんとか練習が進められていきました。

3.第35回合唱祭

感染対策や2年ぶりの合唱祭開催などへの様々な苦労の末、無事第35回合唱祭を実施することができました。中学1年生の学年曲は「マイ バラード」、中学2年生は「夢の世界を」、中学3年生は「山のいぶき」でした。例年のように優勝クラスを決めるような審査は行われませんでしたが、欠場するクラスが出ることなく終えることができました。どのクラスもある時間の中で精一杯練習をし、本番の日は元気な歌声が講堂をいっぱいにしていました。音楽選択者だけでクラス曲を歌うことになっていた中学3年生も、自分たちも出たいと先生に打診した美術選択の生徒も数名出ることができたクラスもあったようです。そんな中学3年生も学年曲は全員そろって完成し、最後の合唱祭に思い出を咲かせることができました。